最新のお知らせ パートナー 2020.09.06

100年先も地球の未来を守るために。森興産が踏み出した一歩とは?

at Will Workのパートナー企業様」を紹介する連載第10弾!

at Will Workのパートナーの皆さまは、働き方に関する取り組みを積極的に行われています。「働き方の選択肢を広げる」ために各パートナーの取り組みを、より多くの方に知っていただくべくご紹介していきます。ぜひご覧ください!

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森興産株式会社

留学生の就職支援をはじめ、外国籍人材のマネジメント研修やコミュニケーション研修など、外国人支援事業を中心に行う。また、自社でも外国人人材を積極的に採用し、国境を越えて働きやすい世の中の実現を目指す。1933年に創業したYOSHUグループのグループ会社である。

◾100年先の地球を守る第一歩を。外国籍人材支援を通して叶える、グローバルな世界とは?

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▲今回お話を伺ったのは、森興産株式会社 代表取締役 森 隼人氏

ーHPを拝見して感じたのですが、ビジョンがとても素敵ですよね。

ありがとうございます。

我々のグループは現在創業87年目を迎えたのですが、80周年のタイミングに「次の100年に向けて私たちは何を目指していくべきなのか」をグループ全体で話し合った際、私たちが生きているこの世界を、次の世代や更に次の世代へ確実に渡していきたい、という結論に至りました。そこで、次の100年後に向けて、目指したい未来をデザインしていこう、ということになったんです。

我々グループの主体事業はステンレス鋼材流通業です。ステンレスは鉄と違い錆びにくいため、一度作るとほぼ100%リサイクルできます。ですので、エコマテリアルな素材であり、ずっと使い続けることで二酸化炭素の発生を抑えることもできるのです。

そこで、今までやってきたこのステンレスの事業を踏まえて、次の世代の地球環境に良い影響を与えられることをして、サスティナブルな世界を保ち続ける状態を目指そう、ということを今後100年のグループの目標に掲げました。そして、その状態を自然共創態と名付けることにしました。

しかし、その目標を掲げた時に、以前よりご縁のある自然環境団体の先生から、「そのビジョンは、ずっと人間が存続している前提ではありませんか?人間はあと200年後にはいなくなるんですよ。」と言われたんです。驚いたとともに、人間が滅びた後も、地球の歴史に、人間の存在が良い意味で残るようなことをしていかなければいけないと思いました。少なくとも今、人間が地球に対して良い影響を与えているとは言えません。

今の人間のライフスタイルを変えるには新たな産業が必要です。我々は、自然共創態を実現するために必要な産業を自然産業と定義して、この次の100年は自然共創態に向かう人づくりやものづくりをしていこうと決めました。

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▲自然共創態を達成するためのチャート

 右上は2133年の目標、自然共創態(LOVE THE EARTH)が掲げられています

ー素晴らしいビジョンですね。では、自然共創態の実現を目指す中で、外国人支援事業を始められた経緯を教えていただけますか?

ビジョン実現へのプロセスを一つずつ細分化していくと、まず我々がやるべきは「人づくり」だという結論に至りました。自然産業を展開するために、まずは日本人・外国人問わず世界中の人に我々の技術や自然共創態を目指すための価値観をインストールしてもらうことが必要だと。最初にスポットを当てたのが日本に在住する外国人でした。日本にいる外国人はポテンシャルが高いにもかかわらず、日本でのサポートや育成の場がそれほど多くありません。そういった外国人の方が安心して定着・定住をするためには日本での仕事が必要ですから、就職前の留学生サポートも含め、外国人人材支援を行う新事業を森興産で立ち上げることにしました。

しかし、我々も外国人採用をした経験がほとんどなかったので、事業を立ち上げながらも、まずは自分たちがやってみようと。

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▲外国人のためのポータルサイト「WA.SA.Bi.(わさび)」

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▲外国人人材支援では、就活セミナーやイベントだけでなく、日々のメンタリングも行なっています

ー現在、森興産の外国籍の方は何名いらっしゃるのですか?

全社員12名のうち7名が外国人、その他アルバイトは全員外国人で20名ほどいます。国籍は、中国、台湾、韓国、ベトナム、タイ、インドネシア、シンガポールと様々です。

ー外国籍の社員の方が多いのですね!外国籍の社員が日本で定着・定住するために意識していることはありますか?

どこまで愛を注げるかが大切だと思っています。その人のことを想って、学習の機会や成功するためのチャンスを渡し続けること。その環境の中で自分の成長に気付いた時に、自分がもらった愛を次は周りの人や次の世代に渡そうという考えになると思うんです。それが自然と定着・定住に繋がっていくと思っています。

具体的には、出来るだけ心理的な距離を縮めることを大切にしています。私は普段、1年の半分ほど海外にいるのですが、それでも社員と話をする機会を増やせるよう努めています。オンラインで会話したり、日々のレポートにコメントを返したり、ダメなことはダメ、良いことは良いとしっかり伝えたりと、なるべく社員と近い距離にいられるよう努めています。

ー社長自らそういった姿勢を見せてくれるのは嬉しいですよね。

私は未だに社長という意識はなくて、あくまで今のメンバーのサポート役だと思っています。あとは、彼ら彼女らのことを純粋にリスペクトしているんです。3ヵ国語も話せて、さらに異国の地で生活するってすごいことじゃないですか?

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▲正社員、アルバイト、海外からのインターンシップ生など、様々な立場の外国籍人材がいます

ー自分が逆の立場だったらとても勇気のいることだと思います。

残念ながら、今の日本人学生と話をすると大きな夢を持つ人が少ないと感じます。若い人たちに夢を持ってもらうにはどうしたらいいかと考えた時に、彼らの周りに夢のある人がいることが大切だと思うんです。まさしく外国人の方達がそうで、少なくともジャパンドリームを感じて来てくれるわけです。ですから、夢を持って来てくれた人たちを日本で活かさない方がおかしいと思うんです。

◾️国境を越えて「働き方開国」を。世界中の人々が国籍関係なく働くための鍵とは?

ー外国人支援を行なっていて、課題だと感じていることはありますか?

やはり、外国人に対する日本人の意識です。

彼らは労働者でもお客様でもなく、日本国籍が無いだけで、まさに日本に一緒に住む住人なんです。

ところが日本人は日本語がたどたどしい人に出会うと怪しみの目を持ちがちです。反対に日本語が流暢でペラペラな人と話すと、全部気持ちを分かってくれていると思いがちですが、そうではありません。そういった表面的な見えるもの、聞こえるものだけで判断をしがちな私たちの観念を変えていかなければいけない、と思っています。

言葉がなくてもお互いの信頼が出来ていれば良い関係は作れます。その信頼を構築する取り組みを日本人が積極的にやっていかなければいけないと思います。

ー日本人のマインド改革が大切ということですね。

では、森興産で外国籍の社員が働きやすいように工夫をされていることはありますか?

社員が希望すれば1〜2ヶ月間、母国に帰る期間を設けています。母国にご家族がいますから、お互い心配ですし、なるべく家族との繋がりを作ることを大切にしています。帰省中も母国からリモートで働いてもらっているんです。

また、森興産を辞めて独立し、母国に戻ったアルゼンチン国籍の元社員はプログラマーで、場所を選ばず働けるため、継続的に仕事の関係を持ち、弊社のシステムの構築をしてもらっています。

我々は「働き方開国」と言ってるのですが、国境を越えてもメンバーシップは変わらずに、志を同じくして世界のどこかで働いている。まさに日本は働き方改革に続き、「働き方開国による働き方革命」をしないといけないと思っています。

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▲アルゼンチン国籍の元社員。帰国後改めて来日したときに食事に行きました

ーでは、at Will Workに参画してくださった理由を教えていただけますか?

外国人支援を始めて、働き方改革をしていきたい、日本で働くための労働環境を変えていくためにムーブメントを起こさないといけない、と考えていた時にat Will Workのパートナーの話を頂きました。

日本人の働き方に対する考え方が変わらなければ何も変わらない、変えなければいけないという、目指すベクトルが同じだったので、二つ返事で参画することにしました。

ーat Will Workに参画して良かったと思う所はありますか?

私たちにはない繋がりを頂けたことはとても感謝しています。

「日本の働き方を変えていきたい」「社会を変えたい」という同じ志を持った波長の合う人達が集まる場に参画できるのは精神的にも良いですし、ここから何か始まりそうだなという感覚があります。

また、 Work Story Awardに2年連続で応募させていただいたのですが、我々のような規模の大きくない企業でも選んで頂けたというのは、会社としてとても自信になりました。

▼森興産のストーリーはこちら

2017年度〈採用・人材獲得 テーマ別部門賞受賞〉

マインドを広げ、文化をつなぐ。森興産の「留学生支援事業」は日本の働き方を開国する

2018年度〈一次審査通過〉

"家族感"でつながるグローバル企業を増やす。森興産流「働き方開国のすゝめ」

Work Story Awardは大企業の受賞も多いので、もう一度中小企業として一石を投じて、小さな企業でも世の中を変えられる可能性があるというのを見せたいなと思っています。

ー最後に、今後事業が展開していく先にどんな未来を実現させたいですか?

100年後は自然共創態、まさしく「Love the Earth」な世界を実現したいと思っています。

世界中の人が、より良い地球の未来実現のために共創し、100年後、200年後もまた次の100年の未来について真剣に考える、そういう世の中になることを願っています。

ー素敵なお話をありがとうございました!