最新のお知らせ パートナー 2020.04.28

イキイキした大人で溢れる世の中を。WEB面接で新たな採用の概念を生み、人事の働き方を変えた、ZENKIGENが目指す未来とは?

at Will Workのパートナー企業様」を紹介する連載第5弾!

at Will Workのパートナーの皆さまは、働き方に関する取り組みを積極的に行われています。「働き方の選択肢を広げる」ために各パートナーの取り組みを、より多くの方に知っていただくべくご紹介していきます。ぜひご覧ください!

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株式会社ZENKIGEN

『テクノロジーを通じて、人と企業が全機現できる社会の創出に貢献する』というビジョンを掲げ、WEB面接ツールHARUTAKAを展開。東京大学との共同研究を通して、AIでの感情解析を使った候補者と面接官の面接体験を改善する面接官サポートAIのプロジェクトも行なっている。

■人事が直面するジレンマをオンラインで解決。HR領域に新しい風を吹き込んだWEB面接ツールHARUTAKA

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▲今回お話を伺ったのは、株式会社ZENKIGEN 代表取締役 野澤比日樹氏

ー現在、HRテック領域においてWEB面接サービスHARUTAKAを展開するZENKIGENですが、はじめに、会社を立ち上げた経緯を教えてください。

実は、昔は政治家になるために起業しようと考えていました。

昔から「世の中おかしいな」と感じることが多々あり、社会を変える役割のはずの政治家の汚職も沢山あって。それなら自分が政治家になって世の中を変えようと思ったんです。

政治家になるためには資金が必要になるので、その資金を稼ぐために起業しようと。

起業するための力と知識をつけるべく、社会人になってからは、サイバーエージェント社、ソフトバンク社などでの新規事業の立ち上げにずっと携わってきました。

しかしある時から「政治の世界では世の中を変えられない」と考えるようになり、政治家になるのは辞めようと考えました。

当時から「出世をしたい、有名になりたい」ということよりも「新規事業を興して、次の世代に繋げられることをしたい」と思っており、ソフトバンク社を退社後にZENKIGENを起業しました。

ーZENKIGENを起業した際に、最初にHR領域に目をつけたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

前々職のサイバーエージェント社では採用も担当しており、何千人と面接をしてきました。

大体2〜3分話すとカルチャーフィットするかしないか、が分かります。しかし、2〜3分で面接を終えるわけにはいかないので、結局準備も含め、面接1回につき1時間程度の時間を要します。学生さんも遠いところから時間もお金もかけて来てくれるのに、「合わなかったですね」っていうのはお互い不幸ではないかと思ったんです。

採用の仕方は何十年も前から変わっていません。これだけテクノロジーが発展してるのに、この非効率な採用の仕方が変わっていないのはおかしいと思っていました。

また、働き方改革で、今はこれだけ早く帰れと言われている一方で、労働人口は減っています。そうなると、各会社の人事部は、人員の取り合いになるわけです。人事はあらゆる手を尽くして採用をしようと、業務量が増えていきます。そのため、働き方改革を推進するべき人事部が、過剰労働な環境になってしまう、という矛盾が起きているんです。

ということは、HRテックを使って効率化をしていくしかありません。これらの現状を踏まえた時に、 HRテックの領域は間違いなく伸びると思ったんです。

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▲採用における従来型とオンライン型の比較

YouTubeが主流になり、自撮りも当たり前になって、4G 回線も普及しています。現代に馴染みのある動画というツールを使って、採用の過程を効率化できたらと考えました。

WEB面接サービスHARUTAKAはそのような時代の流れから生まれました。

サイバーエージェント社の藤田さんが、よく『上りのエスカレーターに登れ』と言っていたのですが、「面接を動画に置き換える」というのは間違いなく上りのエスカレーターだなと。

ー人事部では働き方改革と労働人口の減少がジレンマになっているのですね。

ちなみに採用の仕方が2、30年もの間変わらないのは何が原因なのでしょうか?

日本の大企業ですと2〜3年ごとに部長が変わます。そしてその人は、人事のプロではないので、メンバーが新しいことをやりたいと言っても伝わらないことが多いんです。加えて、日本の人事部にはテクノロジーに詳しい人がいません。

例えばアメリカでは、人事部にテクノロジーに詳しい人が必ず所属しており、テクノロジーを取り入れてどれだけ業務効率が上がったか、どれだけ良い人材を採用できたか、という事が評価になるので、 様々なテクノロジーツールを試します。新しいことにどんどん挑戦していくから、産業の立ち上がりも早いんです。

日本の場合は新しいことをしたくない、 ITリテラシーの高い人がいないという中で、心理的ハードルが高くなっていたのではないかと思います。

しかし、働き方改革と労働人口の減少により、今のままでは人事部が回らなくなってきており、やっと日本でもHRテックの出番が来た!と思っています。

ー風向きが変わり始めているのですね。

WEB面接は採用のどのような場面で利用されているのですか?

応募者に録画した動画を送ってもらって、一段階面接を削減したり、遠方の応募者とライブ面接を行なったりと、それぞれの会社が創意工夫をして様々な使い方をしてくださっています。

私たちが想定していなかった使い方をしてくれている会社もあり、面白いです。

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▲HARUTAKAの録画選考機能とライブ面接機能

例えばIoT領域で事業を展開されている企業様の例ですが、社員は100人規模ですが人事は2人だけで採用活動を行なっており、書類審査の時点で多くの応募者をスクリーニングしなければなりませんでした。しかし、その際に「本当に良い人を落としてしまってるのではないか」と不安を感じていたそうです。

そこで、応募者に書類と動画をセットでエントリーしてもらうよう、プロセスを変更したところ、結果的に「内定した方々の3分の1は、今までの基準であれば採用されなかった人たちであった」という結果になったんです。役員からの評判も上々だったそうです。

ー今までの採用の仕方では取りこぼしてしまっていた方々を採用できたというのは、非常に価値が大きいですね。

動画によりスクリーニングの精度を上げることで、会うべき人に会えるようになるということの価値提供ができたのではないかと思っています 。

ーHARUTAKAを活用することで人事の働き方にも変化はありましたか?

人事の働き方の面で言えば、サイバーエージェントグループ、株式会社CAM様は、インターンの採用にかける時間を93%削減することができたそうです。

具体的には、今まで1人ずつ面接をして1人30分×200名=100時間かかっていたところを、上限2分の動画を送ってもらう方法に変更した結果、採用にかかる時間が7時間にまで減少しました。面接にかかる労力や、良い人を落としてしまうリスクを、動画応募にすることで減らすことができました。

また「インターン経由で内定した人のうち、動画応募で採用した人の内定率が最も高かった」というのも嬉しい結果でした。

ー工数も減らせて、マッチング率も高いというのは、素晴らしいです。

また、地方の学生のマッチング率が上がった例もあります。

株式会社USEN-NEXT HOLDINGS様は、企業と学生がフェアな関係性であるべきという方針のもと、地方の学生の方が機会損失なく選考に参加できる方法を模索していました。地方の学生の方は頻繁に東京に来ることができません。ですので、多くの学生が途中で選考を離脱してしまいます。

そこで、一次選考を動画でのエントリーに、二次選考以降をライブ面接か対面での面接かを応募者が選べる形に変えました。東京まで行かなくても、ライブで面接を受けることができるならば、地方の学生も選考を希望しやすくなります。

面接の回数を重ねるごとに、「その会社に入社したい」というモチベーションも上がり、離脱しにくくなります。その結果、地方の学生の内定率を上げることに成功しました。

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▲応募者とライブ面接を行う様子

ー採用人事に関わる様々な効果が生まれ、連鎖していっているのですね。

僕らが想定してた以上の様々な成果のご報告をいただけるので嬉しいです。

ーでは、人事部の皆さんは削減された時間をどのように使っているのでしょうか?

多くの会社は、削減した時間を本当に採用したい人に対するコミュニケーションの時間に充てています。

本当に採用したい人と話す時間を増やしたり、社員に会わせたりすることで、入社へのモチベーション向上を図るなど、入社確度を上げることができます。

その他、採用と比較して既存社員のフォローは人事部として優先順位を下げてしまっていることが多いですが、削減された時間をそちらに充てることができるので、離職率が減るなどの成果も出ています。

ー人事に携わる皆様の動き方がかなり変わってきてるんですね。

ところで、昨今の新型コロナウイルスの影響で採用をオンラインに切り替えた会社も多くあるかと思うのですが、ZENKIGENではこの状況に先駆けて、Webシューカツ推進委員会を立ち上げられていますね。

はい、こういった事態になってすぐに、OfferBoxというオファー型就活サービスを運営されている株式会社i-plug様の中野社長からお声がけがありました。

ちょうど採用の時期と重なってしまったことで、多くの企業が採用活動を通常通り実施できず困っています。HRテックの事業を行う企業でも、少しでもお困りの企業の助けになればと思い、取り組みが始まりました。

ZENKIGENでは、期間限定でHARUTAKAの初期費用の無料化と通常2週間かかる導入期間を3日で対応できるようにしました。

また、私たちのお客様だけでなく、社会の困っている人事の方を広く助けたいという想いから、今まで200社以上の採用支援を行なってきた我々のノウハウや、WEB面接や動画説明会のフロー、そして当社に限らず他社のオンラインツールの情報なども載せたホワイトペーパーを公開しています。

ーこの機会に様々な会社からWEB面接に関して反応があったのではないでしょうか。

こういった事態を経験して、今まではWEB面接に全く興味が無かった会社が、初めて興味を持ってくださることも多く、問い合わせの数が圧倒的に増えました。

「WEB面接の導入自体が決まったので話を聞かせてください」、また「HARUTAKAの導入を決めたので話を聞かせてください」というご依頼もありました。

ー新型コロナウイルス対策をきっかけに導入された人事部の方々の働き方が、結果的に良い方向へと変わっていくかもしれませんね。

そうですね。

人と人が直接会わなければ意味がない、と思っている上層部の人たちが、今回「直接人と人が会えない」という状況の中で、オンラインでも意外とできる、ということに気付いて頂けたと思います。これは一時のブームではなくトレンドだと思います。

今まさしく時代の変わり目であり、社会的意識がアップデートされていっていますね。

ーこれから意識変革の必要性に気付いて、新たなツールや仕組みを取り入れていく会社が増えていきそうですね。

■イキイキした大人で溢れる社会を目指す、ZENKIGENの想いとは

ー話は変わりますが、東京大学とも共同研究をされているのですね。

はい。東京大学の先生と一緒に、動画からAIで人の感情を読み取り、解析をする技術を研究しています。

実は、今一緒に研究をしている東大の先生は僕の空手の師範でもあり、アフェクティブ・コンピューティングという領域で、感情を持つロボットに組み込まれている技術の先駆者でもあるんです。

ー行なっている研究はどのような事業に繋がるのでしょうか?

今行なっているのは、AIによって人の表情や動きから、感情の解析を使って面接の質を上げるZIGANという面接官サポートAIプロジェクトです。

実は、面接官の不快な態度や言動で、その会社に行きたくないと感じたことがある人は85%もいるんです。

そこで、面接官が最高の面接体験を提供できるように、AIで動画を解析して面接の質を上げていくことで、企業が一緒に働きたい人と出会え、採用できる確率を上げられると思っています。

ーAI の可能性を探りながら研究をされているのですね。

面接官サポートAIがうまくいけば、次は、1on1の面談で同じようなことができたらと思っています。それにより社員の退職率も減り、メンタルヘルス不調も確実に減ります。1on1の面談サポートを通じて、その人のやる気を引き出せる上司を増やしていきたいと思っています。

ー今行なっている研究の先に、どんな未来を目指していますか?

大人がイキイキしていることで、子供達が大人になることに対して希望を持つ、そういう社会になったら、と考えています。子供達が「あんな大人になりたくない」というのをよく聞きますが、大人はそれを言わせたらいけないと思うんです。

1日のほとんどの時間を仕事に費やしているのだから、働いている時間をハッピーにして、世の中を良くしていきたい、という想いもありHR領域で事業をつくりました。

社名のZENKIGENは禅の言葉で「人が持つ能力の全てを発揮する」という意味なのですが、私たちは『テクノロジーを通じて、人と企業が全機現できる社会の創出に貢献する』というビジョンを軸にし、ブレずに全てのプロジェクトを行なっています。

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▲ZENKIGEN社員の集合写真

ーイキイキしている大人が増えたら世の中がもっと明るくなりそうですね。

では、at Will Workに参画してくださった経緯を教えてください。

HRテックで新しい採用の仕組みや人事の働き方を提案する会社なのに、私たちが普通の働き方をしていてはいけない、と思ったんです。

スタートアップだからこそ、変化が激しいこの世の中に合った組織体を作っていきたい。むしろ事業で注目される以上に、企業文化やZENKIGENという会社を体現するための組織風土で注目される会社を作りたいと思っていました。

at Will Workの存在を知って、こういった時代だからこそ先取りしたものを示していく、良い機会になればと思い参加しました。

参加する中で、他の会社の取り組みを知る事が出来るのも面白いです。

ーZENKIGENの社内で現在行なっている働き方の取り組みはありますか?

はい、色々と試みています。

例えば、仕事だけの日々では「全機現」が難しくなるので、家族と時間を過ごすなど、自分の好きなことができる5日間連続の休みを制度化したり、

最近では、親御さんへ感謝を伝えてほしいという目的で、親御さんおひとりにつき5,000円の食事代を補助する「ZENKIGEN親孝行制度」というものを作りました。

その他、フルリモートとフルフレックスも行なっています。

ー面白い制度ですね!これからチャレンジしてみたい取り組みはありますか?

私たちと同じ年度にWork Story Awardを受賞された、社員とその家族に交通費と滞在費を支給し、1週間宮古島へのワーケーションを可能にしたという株式会社ヌーラボ様の取り組みがとてもいいなと思い、私たちもワーケーション制度を行うことにしました。

試験的に4月から5箇所程度の拠点へ数日間行ってもらい、リフレッシュも含めてワーケーションのメリットを享受できるかチャレンジしてみようと思っています。

ー他社の良い取り組みが取り入れられていくというのは、私たちも非常に嬉しいことです。

最後に、事業を通して今後どんな未来の実現を目指していますか。

現代の日本は、自分の人生を生きてない人が多いなと思うんです。生活のために自分を殺して仕事する人や、満員電車に揺られ疲れ切って、本来自分のやりたかったことへのエネルギーが削がれてしまう人もいます。

だからこそ、自分の人生を主体的に生きている大人が多い社会にできたらと思っています。

それを実現するために、私たちはテクノロジーを通じて人と企業が全機現できる社会を作っていきたいと思っています。

今は HR領域ですが、ビジョンに照らして、いずれは学校教育などにも拡げていけたらと思っています。

ー近い未来にイキイキとした大人が沢山増えていたらいいですね 。

実現したい社会を本気で想っていれば、社会から役割が与えられると信じていますし、そこにどんどん人も集まってきます。

「不可能なことは何もない」と信じることが実現したい未来を作る鍵だと思っています。

ーこれからも注目しています!

ありがとうございました!